今回紹介する本はロン・フリードマン氏の「リバース思考」(南沢篤花 訳)です。
この本はAppleの元CEOスティーブ・ジョブズや、テニス界のレジェンドであるロジャー・フェデラーのような一流の人物が成功を収めた秘訣をまとめています。
皆さんも一度は「どうしたらその発想ができるんだろう」と考えたことがあるのではないでしょうか。
超一流の人の考え方が具体的に分かれば、明日からでも実践しようと思いますよね?
この本にはそうした思考法やマインドセットのコツが詰まっており、皆さんが成功するために大きく貢献するでしょう。
本書を実際に読んで具体例を見ていただくほうが分かりやすいですが、今回は一流の人たちがどんなことを意識しているのかを超ざっくりとまとめていきます。
将来化ける人が実践している方法その1
憧れや目標とする人物、作品を見つける
成功に近づくための第一歩は、憧れや目標とする人物や作品を見つけることです。
俳優、アイドル、アニメの作品やキャラクター、iPhoneなど何でもいいので見つけましょう。
そして、その好きなものを集めていく中で自分が「すごい!」と感じたり、どういう特徴に魅力を感じているのかが見えてくるはずです。
何種類かあるのなら魅力を感じる「共通点」を見つけるのもいいでしょう。
将来化ける人が実践している方法その2
徹底的に比較する
自分の好きなものや魅力を感じるものと同じジャンルで、魅力を感じないものを徹底的に比較してください。
そうすると突出した特徴が浮かび上がってくるでしょう。
例えばスポーツをやっていて憧れの一流スポーツ選手がいたら、その選手がどういうフットワークをしているのか、目線はどのように動いているかなど詳細に研究をします。
そのあと、別のランク帯の選手をピックアップして同様に研究し、両者のどこに違いがあるのかを比較すると特徴が見えてくるでしょう。
インタビュー映像や記事があれば、その選手たちが試合中に何を考えているかも分析してもいいかもしれません。
将来化ける人が実践している方法その3
優れていると感じているものの特徴をつかむ
「その2」で分析をしたら、一流の人物や作品にしかない特徴を見つけます。
スポーツ選手であればプレー中の動き、アートなら色の使い方や構成などですね。
将来化ける人が実践している方法その4
自分の経験を組み合わせて発展させる
自分の経験や時代背景からヒントを得て、「その3」で見つけた優れた特徴をかけ合わせます。
様々な要素を取り入れて自分だけのオリジナルなアイデアを生み出しましょう。
過去に「ORIGINALS」という本の紹介でも取り上げているので、ぜひご参考に。
将来化ける人が実践している方法その5
成長マインドセットを心掛ける
憧れの人物や作品を目標に掲げても、そこにたどり着くまでは果てしない道のりがあります。
自分の能力との差に愕然として挫折を繰り返すこともあるでしょう。
しかし、そこで現実に嘆くばかりでは状況は変わりません。
どこをどのように改善するべきかを考えて行動するのを続けなければ、成長に繋がらないことを意識しましょう。
将来化ける人が実践している方法その6
自分なりの評価基準を複数作り点数化する
当てずっぽうに行動しても自分が進歩しているかどうかはわかりにくいです。
そこで、点数化して試行ごとに評価をつけるべきだと「リバース思考」では述べられています。
自分を成功へと導いてくれる主要な要素に関してスコアをつけていけば、高いレベルに到達するのがはるかに容易になる。
「リバース思考」376ページ
例えば筋トレでいうと、使用重量の変化、レップ数の変化、体重や体脂肪率の増減、トレーニング後の筋肉の張り具合といったところでしょうか。
重量やレップ数が伸びていれば筋力が伸びている、下がっていれば筋力低下していると判断が簡単になります。
将来化ける人が実践している方法その7
「小さく試す」を繰り返す
一言でいうと「スモールステップでトライ&エラーを繰り返す」ことです。
何かを成し遂げようと一か八かで行動するのはリスクが非常に大きく、失敗した時の代償に苦しめられます。
そこで、失敗してもほぼ無傷になるようなことを多く試して、失敗から学ぶことが重要です。
例えば、自分で動画を取ってYouTubeで配信してみる、SNSで発信してみるといったことが挙げられます。
仮ににそれが誰にも見られなくても損失はほぼ0ですよね?
むしろ足りなかったものは何か分析でき、成長に繋げられます。
将来化ける人が実践している方法その8
「上手くいった感」を疑う
もし色々なことを試して「上手くできた!」という感覚があったら一度立ち止まったほうがいいかもしれません。
上手くできてしまったら、改善点が見えにくくなるからです。
本書では以下のように述べられています。
仕事であれプライベートであれ、超一流の人は心地よさを自分が成し遂げたことの証とは考えない。
それよりも、彼らは成長が止まっていることの証と捉える。
「リバース思考」377ページ
将来化ける人が実践している方法その9
失敗から学び、学びを活かす未来をイメージする
過去に自分が後悔したこと、失敗したことを思い返してください。
そして、次同じような場面に遭遇した時に同じ失敗をしないためにどうするべきか対策を立てましょう。
加えて、実際にイメージトレーニングをするとパフォーマンスが上がると本書で述べられています。
将来化ける人が実践している方法その10
幅広い意見を参考にする
一つの意見に固執してしまうと視野が狭まってしまいます。
「確証バイアス」といって自分に都合のいい情報しか意識できなくなる可能性があるからです。
あえて自分とは異なる意見を求め、プロやアマチュア問わず様々な意見を聞くことを意識しましょう。
「再考する力」として「THINK AGAIN」という本を紹介していますので、こちらも参考にしてください。
まとめ
「成功」なんて運がいい人しかできない、と考えている方は多いのではないでしょうか。
私もそのひとりでした。
しかし、考え方次第で成功に近づく確率は格段に上がります。
その思考法を解説しているのがこの「リバース思考」であり、その思考そのものでもあるんです。
本を読んだ次の日からでも実践できるので、ぜひご自身の目で確かめてください。
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